平成22年度入学式

式　　　　　　　辞
桜花爛漫の今日のよき日、学校評議員米田均様、並びに保護者の皆様方のご臨席を賜り、平成２２年度高等学校と衛生看護専攻科の入学式を厳粛のうちに挙行できますことは、本校にとりましてこの上ない喜びでございます。ご臨席の皆様方に厚くお礼を申し上げます。ただ今、入学を許可致しました高等学校２３３名、衛生看護専攻科４４名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。在校生、教職員一同、皆さんのご入学を心から祝福し歓迎致します。　さて、新入生の皆さん、今日から寒川高校生としての新しい生活が始まります。高校生活は、人間形成の上でも進路決定の上でもとても重要な時期です。又、看護の専門職者を目指す衛生看護専攻科の新入生の皆さんにとっては、これからの２年間というのは国家試験合格に向けて真剣に努力しなければならない厳しい歳月であるとも言えます。どうか、「この寒川高校で頑張るんだ」という強い決意をもって新しい生活の第一歩を踏み出してください。この大切なスタートに当たり、私は二つのことを皆さんに期待します。　一つ目は、自分の夢や目標を持って欲しいということです。「光陰矢の如し」のたとえのとおり、時間は惜しみなく過ぎていきます。本校での限りある学校生活を有意義に過ごすためには、卒業後の進路を早くから定め、その目標に向かって自分自身を鍛え磨いていくことが大切です。樹木が太陽に向かって勢いよく成長していくように、人は自分の夢や目標に向かって努力してこそ成長していくものなのです。　現在、世界中が経済危機に面し、多くの企業が存続をかけた戦いのさなかにあります。又、今日の医療現場においては、急速な高齢化に伴い、医療に対する需要が増大しているのに対して、医師や看護師が不足しているという問題が深刻になってきています。更に終末期医療のあり方など解決が困難な課題にも直面しています。このような厳しい社会情勢の中にあっては、その人自身に「何ができるのか」「どう生きるのか」が問われます。これから皆さんは、社会で「生きていく力」の基礎となるものを本校で身につけるため、それぞれの目標に向かい努力を重ねていかなければなりません。本校の教職員は、夢や目標に向かって頑張る生徒を心から応援し、その実現に向けて精一杯の指導を致します。　二つ目は、本校の良き伝統と校風を皆さんに継承していって欲しいということです。本校では学習だけでなく、部活動や地域への貢献活動にも全力で取り組むことが、良き伝統と校風になっています。近年野球部を初めとする部活動での活躍は特に顕著で、その成果にはめざましいものがあります。また、普通科における『確かな学力作りと各種資格取得』、更には看護科での「看護師の資格取得」を実現させる教育も大きく注目されるようになってきています。これらの実現の基盤となっているのは、何と言っても基本的生活習慣の確立です。欠席や遅刻をしないように努めること、清掃や整理整頓を丁寧にすること、挨拶をきちんとすること、社会や学校でのルールを守ることなどは、自主自立の心を培うことにつながり、自己の夢や目標実現のためには不可欠な要素だと言えます。このような土台をしっかりと固めた上で、学習や部活動、生徒会活動や資格取得などに積極的に取り組み、地道な努力を続けていって欲しいのです。８０００人を越える本校の同窓生は、３６年という長い歴史の中で、それぞれの目標達成に向かい懸命に歩んできました。その軌跡が本校の良き伝統となり校風となって今に継承されているのです。この良き学校文化を受け継ぎ、更に発展させていってくれるのは、柔軟な創造力にあふれ、大きな可能性を持つあなたがたなのです。　最後になりましたが、ご列席の保護者の皆様、お子様の本校へのご入学を心よりお祝い申し上げます。本日からお子様を本校でしっかりとお預かり致します。一人ひとりの生徒を大切にし、本校でなければできない『丁寧な教育活動』を実践して参る所存です。私たちを信頼し、かけがえのないお子様の教育を私たちの手に託してくださいますことに対し、深く感謝致します。その期待に応えるべく、私たち教職員は、全力をあげて教育に当たる決意であることを申し上げ、式辞と致します。
平成２２年　４月　７日	藤井学園寒川高等学校長　川田　千秋

入学式のようす


▲入学式前の様子	▲入学式前の様子

▲式次第	▲入学式の様子

▲ひとりひとりの名前を呼んでいるところ	▲先生の紹介

▲先生の紹介	▲歓迎セレモニー（よさこい）

▲教室での様子	▲教室での様子

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