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藤井学園寒川高等学校

神前八十八ヶ所の清掃活動(ボランティア部)

11月16日に神前八十八ヶ所の清掃活動・献花にボランティア部が参加しました。
地域の方々が育てた花束に、寒川高校で育てた花も一緒に、献花させて頂きました。

寒川高校で育てた花です。

1番から88番まで、1つずつ、丁寧に。

これが88番。

この神前八十八ヶ所は、安政6年という年号の記された寄付人の石碑が残っていることから、300年程前から少しずつ山を切り開いて造られ、江戸時代に完成したのではないかと考えられています。
また、八十八ヶ所の側には、法善寺があります。
廃仏毀釈により一度閉じることとなりますが、明治13(1880)年、地元の人々の寄付により、藁葺きの法善寺を再建することとなりました。このような、地元の方々の寄付で取り戻されたお寺は、非常に稀で珍しいことだそうです。それだけ地域の方の熱意により、この場所が大切にされてきたことがよく分かります。明治28(1895)年には、隔離病棟として利用されていたという記録も残っており、この八十八ヶ所を巡る人々の思いも込められていたことでしょう。
昭和56年に整備されてから今まで、地域の保存会の方々により保存活動を続けてこられています。私たちのような若い世代がその価値を残さなければ、大切な遺産はすぐに消えてなくなります。これからも地域の文化に触れ、地域の方々の思いに触れながら、保存活動に取り組んでいきたいと思います。

(文責:普通科教員)